2012年2月7日火曜日

プロジェクト管理や社内コミュニケーションに良さげなクローズドSNS6つ

日本国内でのユーザーも500万人を超え、仕様もUIもどんどん変わって日々使い勝手が良くなって(ややこしい事も満載だけど)行くFacebook。社内外問わず、リアルの人間関係をより強固にしてくれる強力なコミュニケーションツールではあると思うけど、FacebokはあくまでオープンなSNS。プライバシー設定である程度の情報への制限をかけられるとはいえ、守秘義務などの関係上Facebookで仕事の生雑談とかプロジェクト管理を行うのはさすがにありえない。仕事と私事の境界線は曖昧になってきてるとは思うけど、あくまでFacebookは私事の場。
オープンなSNSが人気になるとクローズドSNSの需要も必然と高まる

となると実際の業務で必要になってくるのはやはりクローズド環境でのSNS。ということで去年末くらいからクローズドSNS(もちろんクラウドの)に注目してて、Facebookでぼそっとつぶやいたところ色々と良さげなツールを教えて頂けたので、少しだけですが検討がてらちょっと整理してみようかと。いやーソーシャルってほんといいものですよね。

と、いうことでまずは6つ紹介。

1.【プロジェクト管理系】バックログ

有料のプレミアムプラン(8,190円/月、ユーザー数無制限、プロジェクト数100)以上でガントチャートも使えるツール。無料からも使えるけどそれは機能少なめ。アイコンとかUIがいい感じ。
あと頑張った人に☆を付与する「スター機能」というものがあって、たくさん☆が集まってる人の可視化もできるというのもさりげなく良い。管理者がユーザーアカウントを登録し、使ってもらうという形式。
主な機能:プロフィール、ガントチャート、スケジュール、タスク管理、ファイル共有、スマートフォン


2.【掲示板系プロジェクト管理】サイボウズLive
各自でアカウントを作成すると「グループ」に入ることができ、グループ内に好きに掲示板を作る事ができる。そこでプロジェクト管理したり雑談したり。1人につき設置できるグループの数は無制限というのが特徴。共有フォルダは1つのグループにつき500MB。アンケート機能も良いね。個人的に好きなのは「いいね!」機能。基本的に1グループにつき基本人数20人までですが、有料化の目処がつくまで上限100人で利用できるそうです。料金プランは今の所無料のみ。プロジェクト単位で動く事が多い場合で活躍しそう。
主な機能:グループ作成、スケジュール、イベント作成、掲示板、ファイル共有、アンケート機能、iPhone&Androidアプリ


3.【プロジェクト管理】Brabio![ブラビオ]
5ユーザーなら無料で使えるプロジェクト管理特化サービス。使いやすいガントチャートが売り。元サイボウズの方が立ち上げたサービス。 
プロジェクト管理だけでなく、雑談レベルの「つぶやき」機能とかもあるそうです。


4.【チャット型プロジェクト管理】Chatwork
チャットを中心としたプロジェクト管理&コミュニケーションツール。Facebook、Twitter、Google、mixi等といった普段使ってるSNSのIDで利用できる。未読のメッセージが読みやすかったりするのも良いし、UIは全体的に気配りが効いている感じ。
社内メールを廃止してチャットワークでやりとりしている例や、社外コンサルで活用している例もあるそうです。
主な機能:チャット、グループ機能、メッセージ検索(無料は制限あり)、OpenID、プロフィール、タスク管理


5.【社内SNS】Yammer[ヤマー]
1ドメインに紐づくユーザーのみが無制限に登録できる、という社内特化SNS。というかUIがFacebookにかなり似てる。「会社のメールアドレスで」という事なのでフリーメールアドレスとかは不可。
スクリーンショットを見る感じでは社内Facebookという感じ。使ってないので何とも言えないけど。。
利用事例としてはロフトワークさんの記事がありました。
「ゆる繋がり」が職場を強くする! 実践Yammer活用術|gihyo.jp



6.【社内SNS】Chatter(チャター)
名前はチャット型を連想するけど、YouTubeに上がってるデモ映像を見る感じではYammerと同じくFacebookっぽいUIの社内SNS。ユーザー(社員)のアカウント同士にも「フォロー」やタイムラインといった機能もある。人数が多い企業に良さそう。
ちょっとロゴがダサいけど・・・。


まとめ
今回はクローズドSNSとしてプロジェクト管理系と社内SNS系のサービスをピックアップしました。利用する企業の目的や職種・規模によって必要な機能が違ってくると思います。あとはこういったツールを入れるだけじゃなくて、積極利用をする「エバンジェリスト」みたいな役割も必要でしょうね。
目的別として、業務目的の場合は「プロジェクト管理系」、社内コミュニケーションや情報交換を目的とする場合は「社内SNS系」としよう。

で、まずはプロジェクト管理系で欲しい機能は以下のようなもの。

プロジェクト管理系で欲しい機能
  • スマート端末からのアクセス 
  • チャットや掲示板でのテキストコミュニケーション
  • タスク管理
  • スケジュール
  • ファイル共有
  • ガントチャート
プロジェクト管理を主にするならスケジュールとタスク管理機能は欲しい。さらにWeb制作に携わる私としてはガントチャートがあるとすごく嬉しい。DropBoxみたいなファイル共有もできるといいですね。プロジェクト毎にドキュメント管理したり。

スマート端末をサポートすると、外出中でも「あっ!このアイデアいいかも!」とかをさくっと共有できたり議論できる。会議に参加できなかった人も会議の後での軽い意見交換ができたり。


社内SNSとして活用する場合は、なるべくコミュニケーションが活発に取れるような操作感だったりWebツールに慣れ親しんでいない人が触ってもらいやすいUIになっているかもとっても重要な要素。

社内SNS系で欲しい要素
  • プロフィール設定
  • コメント以外のリアクション機能
  • スレッド(掲示板)を気軽に開設(部活とかの交流)
  • インターフェイスが素敵(操作しやすい、かわいい、軽いとか)
  • スマート端末からのアクセス
  • まぁぶっちゃけFacebook。

これはサイボウズLIVEに搭載されてたけど、Facebookみたいにコメントに対して「いいね!」を付けられるといった、ちょっとした「リアクション機能」はコミュニケーションのハードルを下げたり、「見たよー」という意思表明としても使えていい感じ。ブレストで「否定的な意見を言わない」とか「発言後は拍手」とかで「あ、俺も何か話そうかな」という空気感を演出してくれる。
あとは触りたくなるUIになっているか、というのは心理的に重要!絶対!



今年はオープンSNSと合わせてクローズドSNS市場も熱いですね。