2011年2月10日木曜日

ソーシャルグラフを活用した事例/facebookがいまいち分からない人のために ステップ3

facebookがいまいちわからない人のために ステップ3は、facebookで最も面白くビジネス活用の可能性が高そうなソーシャルグラフを使ったウェブサイトの事例を2つほど紹介していきたいと思います。

前回の話で書いたように、「ソーシャルグラフ」はユーザーIDや名前、年齢、性別、生年月日、国籍、住所などの個人に属する情報から、その人の友人やその重要度、どんなファンページに「いいね!」を押しているか、とか行動履歴に至るまであらゆる情報が蓄積されたもの。今まではオープンな情報ではなかったのでなかなか活用方法が思い浮かばないんですが、facebook先進国の海外ではユニークな活用が色々あってヒントになります。

■友人が「いいね!」を押した商品が並ぶLevi's Friends Store
amazonや楽天などのレコメンドシステムは、購入・閲覧といった行動履歴のデータを元に関連する他人の行動履歴や購入情報と結びつけておすすめ商品をピックアップする、というのが主立った感じだったけど、そのようなレコメンドシステムにソーシャルグラフのデータを合わせてfacebookの友人が「いいね!」を押した商品が並べる仕組みを提供しているのがリーバイスのオンラインショップ The Levi's® Friends Store 。
FRIENDS STOREにアクセスすると、EVERYONEとFRIENDSのボタンがあり、「EVERY ONE」は友人以外の全てのレコメンドからの一覧、「FRIENDS」は友人が押した「いいね!」を中心にセグメントしてくれます。
誰がどんな理由で自分にお勧めしてるのか分からないレコメンドより、自分に親しい友人や憧れのあの人のレコメンドの方が、遥かに購買に繋がりやすいというもの。

右サイドメニューに誕生日が近い友人のリストも出て来て、ますます購入させる気満々で素敵ですね。



■友達とお金を出し合ってプレゼントを購入するeBay Group Gifts
例えば友人の情報+誕生日の情報が分かると「この人にプレゼントを送りませんか?」というアプローチができる。ただこれだとこれまでにも似たようなサービスがあったかと思うけど、これにソーシャルをくっつけて発展させたのがeBay Group Giftsというサイト。

内容はアプリ名そのままで、例えば友達がiPodTouchを欲しがってるとします。けど一人でプレゼントするにはなかなかの金額ですよね。。なので、自分の友達何人かにカンパを募り、プレゼント品を購入する、という仕組み。
流れについては分かりやすいビデオもあります。何しゃべってるかわかんないけど意味は理解できます。



このように、ソーシャルグラフを使ってコマースサイトに情報が加わり、これまでにリアルでしかできなかったような購買行動ができるというのが活用方法の1つかなと思います。ただ、まだまだ模索状態ですので、この1年でこういった面白いサービスが次々出てくるのではないかなぁと思います。

次回は同じくソーシャルグラフを使ってさまざまな統計データを見られるサイトをご紹介したいと思います。